大切にしていること
心和学園での生活の中で、軸となる考え方です。
01
『子ども主体』
子どものやりたい!を1番に考える
子どもの「これがしたい!」「あれを知りたい!」を引き出す環境をつくります。子どもが望めば手助けをしたり提案をしたりすることもありますが、失敗も学びと捉え基本は子ども達に任せます。無理に何かをさせられることがないので自主性が育つとともに、自分のしたいと思うことを承認してもらう経験を通して自己肯定感が育まれます。
02
『ありのまま』
自分の心に素直でいること
自分の心の声に耳を澄ませ、それに従って生きていく感覚を身につけることで、誰かの決めた正解ではなく、自分の中の最善解を見つける力を育みます。そのために、私達はどんな自分でも受け入れられる安心安全の環境をつくり、大人も子どもも自然体の自分でいることを大切にしています。
03
『生きる力』
学力ではなく学習力を高めること
テストの点数や偏差値などの目に見える認知能力ではなく、学びの土台となる自ら学ぶ力(探究心)や好奇心を育むことを大切にしています。今や世界的に見ても探究心や好奇心、やり抜く力や問題解決能力のような数値化できない非認知能力の方が、認知能力よりも重要であることが分かってきました。パナソニックの創業者、松下幸之助さんの最終学歴は小学校中退、ホンダの創業者、本田宗一郎さんは小学校卒業であるように、知識をたくさんもっているよりも、自ら学ぶ力(探究心)などがあれば、大きな成果を生むことも可能です。
04
『調和』
みんなで話し合うこと
子どもも大人も同じ人間で、そこに優劣はありません。話し合いの場には大人も参加しますが、基本的には子ども達自身で話し合い、物事を決めていきます。意見が分かれた時には、AかBかの二者択一ではなく、どうしたら両者の想いが入ったCの意見になるか皆で考えます。
05
『健康』
心身が健康でいること
心と身体は繋がっており、私達の身体は食べたものでつくられています。お昼ご飯の食材はなるべく地元で作られたオーガニックの安心安全なものを選んでおり、自分たちで畑を借りて自然農法で野菜も育てています。また、毎朝の体操により免疫力を高め、全身のバランスを整えます。
06
『先人の知恵』
先人から学ぶということ
日本は2600年以上もの歴史があります。心和学園がある福津市勝浦は、神功皇后が今から1800年程前に三韓征伐を行い、勝利して帰還したことにちなんで勝浦という地名がつけられました。日本には先人たちの足跡が多く残されているのです。これは、食事や農業にも同じことが言えます。日本食は、発酵食品のような微生物の働きを活かすことで、栄養価や保存力を上げてきました。心和学園で行っている自然農法も、朽ちた木についた菌を土の中に入れることで微生物の働きを高め、無農薬・無肥料で野菜を作っています。このような日本の歴史や文化を体験を通して学ぶことで、地域の良さや日本の良さを再発見し、自分の生まれた地域や日本への愛情を育みます。